2011年10月28日金曜日

園芸活動

   



きこりん
私は、夫の診察・治療の長い待ち時間に、

傍らで見守る家族として、

日々、色々な不安を抱えておりました。

そんな気持ちを誰かに聞いて欲しくて、

ぎんなん患者会を訪ねました。



花うさぎ








患者会の方々に、話を聞いていただき、

気持ちが大変楽になりました。

次は、自分の体験が少しでもお役に立てばとの思いより、

現在、ぎんなん患者会メンバーとして活動しております。





そんな中、市大病院にボランティアグループがあることを知り

さっそく、ボランティアルームを訪ねて、

ボランティア活動について教えてもらいました。






そこでは、

マーブルタウンというボランティアグループがあり

沢山のボランティア活動の中に、

園芸活動があることを知りました。



土いじりが好きな私は、

自宅の庭の延長気分で、初参加いたしました。

倒れていた花を立ててあげたり、

土や草花の感触に心癒される時間でした。

            




また、外来患者さんとも出会い、

お話をしながらの作業で、

とても楽しいひと時でした。

美しくなった庭を見て、

参加された皆さんも、みんな笑顔でした。





来月、

また皆さんと楽しい時間を過ごすことができればと

今から楽しみです。

                
               ボランティアスタッフ:田中



すてきの芽が出てくるよ♪

2011年10月13日木曜日

8回目のワークショップ


はりりん




9月29日に可愛い亀のストラップを作りました。





お誘いのポスター


始まる前の復習中



彩り豊かなメタリックヤーンの糸を使って、

5円玉を中心に、糸を巻きつけて作ります。



出番を待っているキットたち

なかよし風船
金色の亀は金運があるように、

銀色の亀は高貴漂う感じ、

紫は長寿である事を願って、

赤い亀はアイドル系、   

金、銀、赤、茶と混じりあって グラデーションのかかった亀は、

正統派の貫録のある亀に変身です。

いつの間にか、数種類のカラフルな亀が出来上がって行きます。


たくさん出来てきました

きこりん


参加の患者さんもスタッフの皆さんも、

 この日はとても楽しい空間を共有します。      

 






















             











そして、

今日も又、思いがけない出会いがありました。



※  お住まいの近所で治療を受けておられるスタッフの1人と、

   その診療所の看護師さんで、只今入院中の患者さん、
 
   いろいろお話がはずんだようです。



※  若い男性の患者さんが、“はりねずみ”のスタッフの一員である

   イギリス人の男性と英語で楽しそうに会話をされている姿、

   二人共 素敵な笑顔でとても微笑ましい光景です。



※  1つ作り終えて帰られる時に、娘のも息子のも作ってあげたいとの事で

   どうぞと(亀さんキット)持ち帰っていただきました。

※  母には大変お世話になっているので、プレゼントしたいと作られたり。





満足の笑顔で 亀チャンと記念撮影

単調な日々の生活からひと時の楽しみを存分に感じて、

お部屋に帰られた事でしょう。



次回は12月の予定です  

“さぁ~何を作りましょうか?”
お楽しみに!!!

                    

 はりねずみ  三村清子


2011年10月6日木曜日

「飛行船ホスピタル号世界を行く」壱の巻:ネパール篇

今年の春、

世界旅行を終えて帰国したばかりの医学生のN君が

ボランティアルームにひょっこりやって来て、

ネパールで撮影したエベレストの写真などを見せてくれました。

すごい迫力!素敵!

その素晴らしい旅の体験を、

ぜひぜひ患者さんや私たちにも共有させてほしい!

ということで

『飛行船ホスピタル号世界を行く』

の企画ができました。



ですが、忙しいN君はなかなかつかまりません。

とりあえず飛行船を飛ばしてみようと

6月にネパールに行って来たばかりの私が

第1回目を担当させていただきました。

はじめまして、ふするんです!


ネパールは80%がヒンドゥー教徒の国、

ブッダが生まれた国、世界最高峰エベレストの国。

沢山の旅行者が心の安らぎと美しい景色を求めてネパールに来ます。

着いたぞ~!


でも私の場合はちょっと違って、

ネパール人肝っ玉母ちゃんのナンダさんに会いたい!

というのが一番の目的でした。



今年初め頃にfacebook上で知り合って意気投合したナンダさん。

ナンダさんは楽器屋さんを営んでいて、

夢にまで見た、ナンダさんです♪



ナンダさんの楽器店


2000年にネパールの各地で孤児になってしまった子どもたちを集めて

「ミトラタホーム」という家を設立しました。

ウェブサイト上でみたミトラタホームのこどもたちの笑顔は、

明るくのびのびしていて素敵でした。

ひと目で「この子たちに会いたいなあ!」と思い、

子どもたちのために自分ができることは何でもしたいと思いました。

早速6月にネパールへ行くことに・・・。


ミトラタホーム http://www.mitratanepal.org/ 



ナンダさんは、小柄でとっても明るくて楽しい50代の女性です。

自立された4人の息子さんの母親でもあります。

アメリカやヨーロッパの人たちからの寄付による支援を得て、

現在66名の子どもたちを、愛情をこめて育てています。



音楽を愛するナンダさんは、

子どもたちの生活の援助をするだけでなく、

音楽や舞踊教育にも力を注いでいます。








子どもたちがネパールの伝統文化を学んで

将来にも活かせるようにとの思いです。

また、子どもたちが将来自立していくための道として、

昨年トレッキングの会社を立ち上げたばかりです。





観光が主な産業のネパールでは、

ツアーガイドになることができれば生活していけるのです。

こうして、ホームを巣立った後も子どもたちの人生を

長期的に支えていけるように様々に知恵を絞っています。



私の好きなダンスでこどもたちと楽しい時間を過ごしたいと

ナンダさんに話しているうちに話はどんどん大きくなり、

カトマンズで「ネパール・日本 文化交流チャリティコンサート」を

開催することになってしまいました。

遊びに行くだけのつもりだったのに!



人をよく観察してうまく活かすのが得意なナンダさん、

「私は人を忙しくさせるのが得意なの」というのが口癖です。



私は創作ダンスを踊り、

子どもたちとネパールの音楽家が音楽を演奏する、

という内容のコンサートで、

頂いた入場料はすべてミトラタホームの運営に使われます。

ネパールに到着したその日から

私はミトラタホームの家族の一員として、輪の中に入れてもらい、
家族



コンサートのために歌や踊りを一緒に練習しました。

5歳から18歳くらいまでいる子どもたちはとても優しくて、

来たばかりの私を気遣ってくれました。





そしていよいよコンサート

当日は屋外の会場で雨がふったりして気をもみましたが、

おかげさまでネパール人、日本人、海外からの旅行者など

沢山の方にご来場いただき、大成功となりました。



ネパールには豊かな文化が育まれていますが、経済的には貧しい国です。

GDP(国内総生産)で表すと182カ国中、日本が17位、

ネパールは170位です。

電気も水道も道路も、医療や教育もまだまだ発展途上なのです。



そんな経済的な貧しさの中、

親と離れたり労働しなければならない子どもたちが沢山います。

ミトラタホームでは、

みんな血のつながりはなくても兄弟姉妹として助け合って成長しています。

国からの援助はなくても、

民間でこのようなホームを運営している団体は他にもありますが、

ナンダさんは母親のように、子どもたちを育てています。

そこへ国も文化も違う大人たちがサポートで関わって、

ミトラタホームは大きな家族のようです。
大家族・なじんでる?



日本にいる私たちは、生活の便利さに恵まれている分、

もっと素敵な世の中にしていくために知恵をしぼる余地がありそうです。

みんなの幸せにつながると思うことを、もっと大胆に行動してもよさそうです。

そんな前向きなエネルギーをもらったネパールの旅でした。





ネパールにはできればまた来年行くつもりです。

もちろん、次回ミトラタの家族に会いに行くときは、

山や美しい景色などももっと楽しみたいと思っています!


最後にネパールの曲に合わせてダンスの披露


    ふするん