2011年2月16日水曜日

発足4周年記念 「4歳のお誕生会」

2011年2月7日(月)午後1時~3時半まで、ボランティアグループ「マーブルタウン」の発足4周年記念「4歳の誕生会」を開催しました。

当院ボランティアスタッフ19名、新規登録希望者5名、和歌山県立医科大学の職員さんとボランティアの皆さん11名、日本病院ボランティア協会の皆様3名がご出席くださいました。



昨年に引き続き、原充弘院長より「開会のご挨拶」として、
お祝の言葉をいただきました。
普段お会いすることのできない院長からのご挨拶に、院内のみならず、
院外からのお客様からも「素晴らしい」と感想をいただきました。

荒川副院長からは、全体に向けてのメッセージをビデオレターでいただき、診察のため出席できなかったボランティア作業部会の代表・石井教授からはお手紙をいただきました。順調に4年が過ぎたが、改めて初心に返らせてもらえる素晴らしい内容でした。

スライドを使って、活動紹介をしました。
縫製活動「はりねずみ」のメンバーから、活動の感想を伝えてもらいました。




お馴染みの縫製活動「はりねずみ」の皆さん



闘病しながら、活動に参加されていたボランティアスタッフが昨年亡くなられ、その方との出逢いや思い出を、ボランティアスタッフよりお話してもらいました。


外来ボランティアスタッフの熱いトーク!


ターミナルの患者さんへ2度開催された本学医学生によるコンサートについて、がん看護専門看護師の鶴田さんよりコンサートまでの経緯を含めて報告していただきました。


高校3年生のボランティアスタッフ。
受験を控えていながら、足を運んでくれました。

ボランティア活動ワーキング・グループの副代表である新宅先生からは、縫製チーム「はりねずみ」が誂えた小児科の患者さんの成人式の振袖について主にお礼の言葉をいただきました。



閉会後も、当院ボランティアスタッフと他院からのお客様との交流が続きました♪


他院のお客様からは、「感動した」「市大病院でボランティアしたい」「4年とは思えない成熟ぶり」と、お褒めの言葉をいただき、とても光栄に思いました。
これからも、笑顔と心のこもった‘おもてなし’で、ボランティア活動を充実していきたいと思った時間でした☆

『バクの日』はじまりました!

2/1(月)12時半~ 今日は第一回「バクの日」でした。バクの日は、ボランティア、職員さんなどいろんな立場の人が叶えたい夢をみんなで共有して実現へもっていこう!という会です。参加者は12東病棟クラークの今井さん、ふするん、勝倉さん、鳥井さん、湯峯先生、コーディネーターの杉山さん、巽さんです。

*本日の夢その1「12東病棟で小さな歌声サロンコンサートを開きたい」
音大出でピアノが弾ける今井さんのこの夢、早速叶っちゃいました。2/28(月)17:15~45、ふするんと勝倉さんが歌のお手伝いに行く事になりました。毎回7曲ぐらい、一緒に歌う歌や今井さんのピアノ演奏をまじえてお届けします!目下、今回の選曲と、この会のいいネーミングを考案中です。

*本日の夢その2「マーブルフェスタ2011」
すっかり毎年恒例行事として定着しましたマーブルフェスタ。今回も楽しいものにしたくっていまから準備です。巽さんはウチワをつくってそれをチラシ代わりに配布してはどうかというアイデアをあたためています。マーブルタウンクリアファイルもつくりたい!今年で5回目になるこのお祭り。年々充実しています。患者さんが本当にくつろいで楽しめて心が明るくなるようなお祭り、外部からのゲスト出演者も病気への理解や人への優しさを深められるような空間作りを目指して、スタッフ・出演者一同が協力して、意義深いお祭りにしたいですね!ということを確認しました。
話し合いの中で、患者さんや患者さんの家族にどんなことが喜ばれるかということを考える事は、自分の事、家族のこと、社会のことを考えることとつながっているのだなあと改めて感じました。

夢って、本当に気持ちが集まれば、ふっと簡単に実現してしまうものですね。まだまだもっと大きな夢をもっても大丈夫そうです。どんな大きな夢も、バクがパクパク食べて実現してくれる様子を想像しています。どんな小さな夢でも、実現することで大きなエネルギーを与えてくれます。いろんな方のいろんな夢が集まって、どんどん形になっていったら素敵ですね!ご参加をお待ちしております。次回日程はまたお知らせします!

ナビゲーター ふするん

音楽療法ワークショップ

1月28日(金)に、こども病棟で「音楽でコミュニーケーション」が開催されました。

音楽療法士の福田由美さんが企画して下さるこのワークショップは、3回目となりました。
今回は、「大きな年齢の子にも、小さな年齢の子にも満足してもらえるように」と、細かく対象年齢別に設定してセッションして下さいました。
セッションの後には、「もっと良くしたいので、遠慮なくご意見おっしゃって」と、毎回こどもたちの事を一番に考えてくださいます。
当日の様子をほんの一部ですが、ご覧ください。


いるか組の幼児さん。
木の楽器がたくさんあるなか、気に入ったものをひとつ手に取ってみました。
卵の形をした楽器をそ~っと手の中へ♪


いるか組の小学生
音楽療法士の先生と、太鼓のセッション

こちらは、大きい年齢のこども達のグループ
音楽療法士さんにどの曲を弾いてもらうか、選んでいます。




木の楽器を選びます。どれにしようかな~?




好きな楽器をそれぞれ持って、どんな合奏になるかな?

2011年2月1日火曜日

7階東 血液内科病棟でのコンサート



2011年1月17日に血液内科(7階東病棟)でコンサートをさせていただきました。
血液内科での病棟コンサートは今年度3回目(前2回はそれぞれ2010年7月、2010年10月)ということもあり、段取りもスムーズ、雰囲気も和やかでした。

今回の曲目は・・・

①情熱大陸
→わがオーケストラの十八番!!葉加瀬太郎でお馴染みなので知っている方も多いはず・・・ジャズアレンジがかっこいいです。

②オペラ座の怪人メドレー
→有名なテーマから始まり、優しいメロディーが続きます。聞いたことがなくても楽しめる素敵な曲です。

③亜麻色の髪の乙女
→弦楽で演奏しました。ドビュッシーの方の「亜麻色」です。少女の、流れる艶やかな髪を連想させる曲。

④ファランドール
→ビゼーの「アルルの女」といえばこの曲。普通はオーケストラですが、弦楽4重奏の楽譜で演奏しました。

⑤秋桜(コスモス)
→以前別のコンサートで「是非演奏してほしい」とリクエストを頂いていた曲。さだまさし作曲、山口百恵の歌です。血液内科のあるドクターもこの曲が好きなようで・・・この曲の演奏中、昔を思い出して泣いている患者さんもおられました。

⑥川の流れのように(うた)
→演奏とともに会場全員で合唱しました。美空ひばりを歌うのは難しい!!という声もありますが人気は高いです。

アンコールは映画・となりのトトロより『風の通り道』でした。太古の森林を思わせる、壮大で優しいメロディーです。(ボランティアコーディネーターさんがお気に入りという声も・・・)

血液内科は私が思うに、市大病院で最も雰囲気のよい病棟のうちのひとつです。白血病をはじめ、血液疾患で長い闘病生活を送っていらっしゃる患者さんが多く、病棟の看護師さんは本当に本当に(!)患者さん思いです。(もちろん他の科の看護師も患者さんへの思いやりは大変なものですが、血液疾患は入院生活が長いため、特に・・)
前回の血液内科病棟コンサートに引き続き、飲み物(紅茶・コーヒー)がいただける”演奏喫茶”にしていただきました。病棟の先生・看護師さんのご厚意です。これも患者さんに楽しんでもらいたい、と日々考えておられるからだと思います。本当にリラックスした状態で演奏を聞いていただけました。

私情ですが、今回のコンサート開始15分前に大好きだった私の祖母が亡くなりました。83歳でしたがまだまだ元気で、今年の正月に「おばあちゃんずっと長生きしてや」と言ったのが二週間前のことだったなど、本当に信じられませんでした。祖母は私をはじめ、周りの人に一切メッセージを残さず逝ってしまいました。
叔母から祖母の死を電話で聞かされたとき、私は哀しみと動揺でいっぱいでした。叔母に「今から病棟でコンサートがある」と告げたところ、「おばあちゃんのために弾いてほしい」と言われました。私は涙が止まらなかったのですが、私がバイオリンを弾けばいつも喜んでくれた祖母のためにも「しっかりやらな。」と思い臨みました。

こんなことがあったコンサートですが、今回で本年度最後になります。一年間ありがとうございました。5年生になり病棟実習で患者さんと接していると、入院生活はこんなにもモノクロなんだということを知りました。痛いことはたくさんあっても、楽しいこと・心あたたまることは多くありません。将来のことに毎日不安で、時間が余って暇で、同じ景色で・・・・毎日闘病しておられる患者さんに、医学生として、バイオリン奏者として、何ができるのでしょうか??入院患者さんの白黒の毎日に、できるなら絵の具のような存在になりたい。30分のコンサートの間だけでも、病気について考えない時間にしたい、と思って多くのコンサートを開催してきました。
大学病院での実習も残りあと1ヶ月強ということで、今回で私たちが主催する病棟コンサートは最後になりますが、この活動ができることを大変誇りに思っています。これからも市大病院のどこかでコンサートがあるように、後輩に引き継いでいこうと思います。


大阪市立大学医学部5年生
黒田真衣子
(医学部オーケストラ部・バイオリン奏者)


看護師さんから患者さんへカフェサービスをしてくださいました。



公演後、患者さんと談話する演奏した医学生