2011年1月17日に血液内科(7階東病棟)でコンサートをさせていただきました。
血液内科での病棟コンサートは今年度3回目(前2回はそれぞれ2010年7月、2010年10月)ということもあり、段取りもスムーズ、雰囲気も和やかでした。
今回の曲目は・・・
①情熱大陸
→わがオーケストラの十八番!!葉加瀬太郎でお馴染みなので知っている方も多いはず・・・ジャズアレンジがかっこいいです。
②オペラ座の怪人メドレー
→有名なテーマから始まり、優しいメロディーが続きます。聞いたことがなくても楽しめる素敵な曲です。
③亜麻色の髪の乙女
→弦楽で演奏しました。ドビュッシーの方の「亜麻色」です。少女の、流れる艶やかな髪を連想させる曲。
④ファランドール
→ビゼーの「アルルの女」といえばこの曲。普通はオーケストラですが、弦楽4重奏の楽譜で演奏しました。
⑤秋桜(コスモス)
→以前別のコンサートで「是非演奏してほしい」とリクエストを頂いていた曲。さだまさし作曲、山口百恵の歌です。血液内科のあるドクターもこの曲が好きなようで・・・この曲の演奏中、昔を思い出して泣いている患者さんもおられました。
⑥川の流れのように(うた)
→演奏とともに会場全員で合唱しました。美空ひばりを歌うのは難しい!!という声もありますが人気は高いです。
アンコールは映画・となりのトトロより『風の通り道』でした。太古の森林を思わせる、壮大で優しいメロディーです。(ボランティアコーディネーターさんがお気に入りという声も・・・)
血液内科は私が思うに、市大病院で最も雰囲気のよい病棟のうちのひとつです。白血病をはじめ、血液疾患で長い闘病生活を送っていらっしゃる患者さんが多く、病棟の看護師さんは本当に本当に(!)患者さん思いです。(もちろん他の科の看護師も患者さんへの思いやりは大変なものですが、血液疾患は入院生活が長いため、特に・・)
前回の血液内科病棟コンサートに引き続き、飲み物(紅茶・コーヒー)がいただける”演奏喫茶”にしていただきました。病棟の先生・看護師さんのご厚意です。これも患者さんに楽しんでもらいたい、と日々考えておられるからだと思います。本当にリラックスした状態で演奏を聞いていただけました。
私情ですが、今回のコンサート開始15分前に大好きだった私の祖母が亡くなりました。83歳でしたがまだまだ元気で、今年の正月に「おばあちゃんずっと長生きしてや」と言ったのが二週間前のことだったなど、本当に信じられませんでした。祖母は私をはじめ、周りの人に一切メッセージを残さず逝ってしまいました。
叔母から祖母の死を電話で聞かされたとき、私は哀しみと動揺でいっぱいでした。叔母に「今から病棟でコンサートがある」と告げたところ、「おばあちゃんのために弾いてほしい」と言われました。私は涙が止まらなかったのですが、私がバイオリンを弾けばいつも喜んでくれた祖母のためにも「しっかりやらな。」と思い臨みました。
こんなことがあったコンサートですが、今回で本年度最後になります。一年間ありがとうございました。5年生になり病棟実習で患者さんと接していると、入院生活はこんなにもモノクロなんだということを知りました。痛いことはたくさんあっても、楽しいこと・心あたたまることは多くありません。将来のことに毎日不安で、時間が余って暇で、同じ景色で・・・・毎日闘病しておられる患者さんに、医学生として、バイオリン奏者として、何ができるのでしょうか??入院患者さんの白黒の毎日に、できるなら絵の具のような存在になりたい。30分のコンサートの間だけでも、病気について考えない時間にしたい、と思って多くのコンサートを開催してきました。
大学病院での実習も残りあと1ヶ月強ということで、今回で私たちが主催する病棟コンサートは最後になりますが、この活動ができることを大変誇りに思っています。これからも市大病院のどこかでコンサートがあるように、後輩に引き継いでいこうと思います。
血液内科での病棟コンサートは今年度3回目(前2回はそれぞれ2010年7月、2010年10月)ということもあり、段取りもスムーズ、雰囲気も和やかでした。
今回の曲目は・・・
①情熱大陸
→わがオーケストラの十八番!!葉加瀬太郎でお馴染みなので知っている方も多いはず・・・ジャズアレンジがかっこいいです。
②オペラ座の怪人メドレー
→有名なテーマから始まり、優しいメロディーが続きます。聞いたことがなくても楽しめる素敵な曲です。
③亜麻色の髪の乙女
→弦楽で演奏しました。ドビュッシーの方の「亜麻色」です。少女の、流れる艶やかな髪を連想させる曲。
④ファランドール
→ビゼーの「アルルの女」といえばこの曲。普通はオーケストラですが、弦楽4重奏の楽譜で演奏しました。
⑤秋桜(コスモス)
→以前別のコンサートで「是非演奏してほしい」とリクエストを頂いていた曲。さだまさし作曲、山口百恵の歌です。血液内科のあるドクターもこの曲が好きなようで・・・この曲の演奏中、昔を思い出して泣いている患者さんもおられました。
⑥川の流れのように(うた)
→演奏とともに会場全員で合唱しました。美空ひばりを歌うのは難しい!!という声もありますが人気は高いです。
アンコールは映画・となりのトトロより『風の通り道』でした。太古の森林を思わせる、壮大で優しいメロディーです。(ボランティアコーディネーターさんがお気に入りという声も・・・)
血液内科は私が思うに、市大病院で最も雰囲気のよい病棟のうちのひとつです。白血病をはじめ、血液疾患で長い闘病生活を送っていらっしゃる患者さんが多く、病棟の看護師さんは本当に本当に(!)患者さん思いです。(もちろん他の科の看護師も患者さんへの思いやりは大変なものですが、血液疾患は入院生活が長いため、特に・・)
前回の血液内科病棟コンサートに引き続き、飲み物(紅茶・コーヒー)がいただける”演奏喫茶”にしていただきました。病棟の先生・看護師さんのご厚意です。これも患者さんに楽しんでもらいたい、と日々考えておられるからだと思います。本当にリラックスした状態で演奏を聞いていただけました。
私情ですが、今回のコンサート開始15分前に大好きだった私の祖母が亡くなりました。83歳でしたがまだまだ元気で、今年の正月に「おばあちゃんずっと長生きしてや」と言ったのが二週間前のことだったなど、本当に信じられませんでした。祖母は私をはじめ、周りの人に一切メッセージを残さず逝ってしまいました。
叔母から祖母の死を電話で聞かされたとき、私は哀しみと動揺でいっぱいでした。叔母に「今から病棟でコンサートがある」と告げたところ、「おばあちゃんのために弾いてほしい」と言われました。私は涙が止まらなかったのですが、私がバイオリンを弾けばいつも喜んでくれた祖母のためにも「しっかりやらな。」と思い臨みました。
こんなことがあったコンサートですが、今回で本年度最後になります。一年間ありがとうございました。5年生になり病棟実習で患者さんと接していると、入院生活はこんなにもモノクロなんだということを知りました。痛いことはたくさんあっても、楽しいこと・心あたたまることは多くありません。将来のことに毎日不安で、時間が余って暇で、同じ景色で・・・・毎日闘病しておられる患者さんに、医学生として、バイオリン奏者として、何ができるのでしょうか??入院患者さんの白黒の毎日に、できるなら絵の具のような存在になりたい。30分のコンサートの間だけでも、病気について考えない時間にしたい、と思って多くのコンサートを開催してきました。
大学病院での実習も残りあと1ヶ月強ということで、今回で私たちが主催する病棟コンサートは最後になりますが、この活動ができることを大変誇りに思っています。これからも市大病院のどこかでコンサートがあるように、後輩に引き継いでいこうと思います。
大阪市立大学医学部5年生
黒田真衣子
(医学部オーケストラ部・バイオリン奏者)
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