2011年11月17日木曜日

プリン・アラモード ライブ

みなさま こんにちは。

プランアラモードメンバーの小野田です

今回は去年入院していた9階で、

コンサートを開催させていただきました。


ポスター

私は去年会社の検診から再検査になり、

市大で検査入院の結果、62日間の入院が決定。

あまり病気もした事がない、

私にとっては本当に晴天の霹靂でした。

白くて四角い病室で日常とは違う、

管理された時間の中で始まる自分との闘い。

この時間を無駄にすることなく、

病気も受け入れて自分らしく生活しようと心がけて。



録音した大好きな歌や音楽を聞いて

心も体も癒やされ、

投薬治療に入ってもあまり副作用も出ず

家族や友人や沢山の人に支えて頂きました。

音楽のおかげで免疫力や治癒力も

アップしてる感じで、先生方も趣味は必要だと感じたとおっしゃっていました。



                                      
入院して12月に入り

クリスマスの音楽コンサートが

数回ありました。

患者さんが笑顔で楽しんでいらっしゃるのをみて、

音楽で何かお手伝いできないかと思い

ボランティア登録させていただきました。

ボランティアコーディネーターさんと

初めてお会いして、私の想いをお伝えして

『患者さんのお役にたてたら嬉しいな』と考えていました。

何度も打ちあわせをして退院後の初ライブが決定し、

私の歌の先生が講堂で2回もライブをして下さって

沢山の方の心を和ませて下さいました。



1回目は東北の大震災の日でしたのでお越し下さった方は、

少しでも恐怖から癒やされた時間だったのではないでしょうか。

先生のライブで歌は本当に

心を暖かくも優しくもしてくれるものだと感動しました。






そんな中「もっと歌を聴きたい」という

患者さんの声から、

クラークの今井さんが呼びかけて下さリ、

「プリン・アラモード」が結成しました。

病棟でのライブや、マーブルフェスタに出演させて頂き、

患者さんの生の声やご意見を聞かせて頂く機会も増えました。



今回は、

入院していた病棟でライブをさせて頂ける事になり、

心から感謝致します。


 プリン・アラモードです♪

入院生活をしていた9階のフロアーにいると

去年の事が走馬灯のように蘇ってきて、

お世話になったスタッフの方々の笑顔にもあえて嬉しくなりました。

私が入院中にこんなコンサートがあればと…

患者さんの立場になり、

少しでも心が動いたり笑顔になって頂けたらと思いました。


歌詞カード


そしてここで生活したからこそ分かる事や感じる事があり、

頑張っている患者さんにただ頑張ってと言うのではなくて、

塩分や水分の制限がある病棟で何かと入院中は我慢する事も多い中、

マィナス面ばかりでなくて入院していても

視点を変ればプラスにもなる事も伝えたかったのです。


「東病棟からは奈良の山脈から輝く朝陽がみれて、

西病棟には面港や神戸方面に沈む夕陽もキラキラと輝いてみえます。

外の自然に触れることができなくても

この場所からも大きな朝陽の光を浴びたり、

夕陽をみて心を落ち着けたりも出来ます。

庭の桜も紅葉するので自然に目を向けて、

心や体を元気にしてあげて下さい。」



入院中の患者さんに歌声と供に日々の生活にも、

プラス思考で自己管理をして元気になって頂きたい願いをこめて

自分の体験も含めてお伝えしました。



 パンフレット


日頃、静かで神経を使う病棟で声を出して歌うと言う事は、

マナーや病室で寝ていらっしゃる方を思えば

ご迷惑かなと不安もあリますが…。



この場所だからこそ

できない事を可能にするというサプライズが、

静かな入院生活での

潤いにも笑顔にもなれるメリットも大きいと思います。   

体に残っている浅い呼吸や心の中に積もる想いを、

歌にして声を外に出すとスッキリして心地よくなれるんですよね。


熱唱中


当日は心待ちにして下さっていた患者さんが、

チラホラとコンサート開演前に集まって下さる中、

“もう少し来て頂けたら…”と不安に思っていたら…!

その内に満席になって男性のしっかりした声に、

優しい女性の声が重なリ、

とてもステキなハーモニーが病棟に響き渡りました。



なにやってるのかなぁ?


選曲は秋の歌2曲で移リゆく季節感を感じてもらい、

恋の季節では昭和歌謡をフリ着きで大合唱。


盛り上がっています!


花*涙そうそうでは大切な人を想い、優しい気持ちになって頂いて。

大阪ラブソティーは退院後に歩く大阪の街をイメージし、

手拍子で楽しく歌ってラストは全員で「ヘィッ!」

みなさん手をあげて一緒に元気よく、

気合いを入れて拍手で終りました。


 楽しかったね♪

9階東病棟の向井師長様にはコンサートの趣旨をご理解頂き、

今回ライブをさせて頂けた事を深く感謝致します。

ご気分の優れない患者さんや騒がしい事を嫌う方もいらっしゃる中で、

大きな声や大きな音に驚かれた方もいらっしゃると思います。

ご迷惑をお掛けしていないかと気がかりですが…。

先生方、看護師さんやスタッフの皆様にもお心配りや、

多大なるご協力を頂きまして本当にありがとうございました。



普段もの静かな患者さんが、

懐かしい童謡で手拍子をとり歌っていらっしゃる姿に

看護師さんも驚かれていました。

一生懸命で楽しそうなお顔に私達も嬉しく励まされました。

笑顔で「あいがとう~いやされた~楽しかったよ」と

おっしゃって頂けてとても嬉しかったです。



マーブルフェスタで

ハワイアンダンスに出演された

メンバーのかんちゃんに、

患者さんのファンの方がいらして

「また踊リを見せて下さい」とお声をかけて

下さって感激でした。

はるちゃんのステキで優しくかっこいいピアノの音色に、

ふするんの包み込むような暖かい声に、

ひろちゃんの笑顔に癒やされたと…

口々におっしゃって頂き本当にありがたい事でした。



Г病気で患者さんなのに、頑張ってはるから私も頑張ります。」

そう言って下さる言葉が、

私がボランティアをさせて頂いている意味のある事だと感じます。

患者さんが笑顔で元気や勇気を感じたと言うお言葉を頂いて、

私自身も頑張ろうと力を頂ける場であります。

私1人では何も出来ないですがプリン・アラモードの

強力なメンバーさんに、支えてもらって活動が出来る事が本当に幸せです。






そしていつもお忙しいボランティアコーディネーターさん、

打ち合わせから準備に当日までご協力を賜わりまして

誠にありがとうございました。



去年の今頃から62日間を過ごした病棟で

今回ライブをさせて頂き、感慨深く考える事もたくさんありました。

押しつけでなく、

患者さんのお気持ちや立ち場になって、

私にできる事を考えてみつけていきたいと感じています。

今後ともよろしくお願い申し上げます。


記念撮影

プリン・アラモード  小野田寛子

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