2011年12月26日月曜日

きょうだい倶楽部


今年もあとわずか。

振り返ってみると、私にとって2011年は、

1つの夢がかなった年でもありました。

長年、病気の子どもたちの「きょうだい」を  

支援したいと思っていた私にとって、

きょうだい倶楽部のスペースに

「きょうだいノート」を置かせてもらえたことは、

とてもうれしいことでした。
 
 


「きょうだいノート」は、親が面会している間、

病室に入れないきょうだいが待っているとき、

その日にあったことや、絵など自由に書き込めるノートです。






最初は、ノートに書いてくれるかな?

わたしの意図をわかってくれるかな?

と、ドキドキしていました。

でも、その心配は、わたしの思い過ごしで

きょうだいは、

思い思いにノートに書きこんでくれて、

毎週、ノートを見るのが楽しみです。









 入院中の妹に向けてメッセージを書いてくれたきょうだい。

ページいっぱいに絵を描いてくれた幼いきょうだい。

私に向けて「いくつなの?」と聞いてくれたきょうだい…

そんなやりとりも交換ノートの醍醐味だな―、

なんて思いながら楽しませてもらっています。
 
 





でも何よりも、お姉ちゃんや弟が病気になって、

「不安でいっぱいです」とか、「病気が治るのかな」と

気持ちがノートに記されていると、

彼らなりに心を痛めていることが伝わってきます。
 
 


 
そんな時、どのように返事をすれば、

その気持ちが和らぐのだろう、軽くなるのだろう、

と考えながら、メッセージを書く自分がいます。

もちろん、それはとても難しいことで、

ひょっとすると、

言いたいことの半分も伝わっていないかもしれません。

でも、それはそれでいいんじゃないかな、と思っています。
 

直接は会えないけれど、ノートを通して

「自分たちのことを気にかけている人たちはいるんだ!」と

いうことを、少しでも感じとってくれれば、十分だと思うのです。






もしいつかふっと孤独を感じたり、つらくなった時、

それはきょうだいの支えになると信じています。

その1つとして、細々とですが、

「きょうだいノート」も続けていけたら、と思います。



きょうだい倶楽部 前田直子

2011年12月19日月曜日

チーム園芸 12月

おしゃべりことり

今日は、チーム園芸の今年最後の

活動になった日のこと、教えてあげるね。



それはそれは、風の強い朝だったよ。

花壇の花たちも、風に翻弄されて

互いに支え合ってるみたいだったよ。

風にかたちがあるなら、写真に撮って

みんなにも見せてあげたいくらい

強い風だったんだよ~!ぴゅ~っ!

 風に翻弄される花たち




寒さと強風の中、

ボランティアさんは一生懸命

庭の手入れをしてくれてたよ。

ゴミの袋ごと風に飛ばされそう・・・。


ボランティアも頑張ってます

今日は、生い茂った「竜のひげ」の

移植をする予定だったんだって。

寒さで土も固くなってるみたいだね。

うんとこしょ


 藪のようになった、竜のひげを小分けするの

大変そうだったよ。




小分けした竜のひげで花壇の縁取りをして行くんだって!

きれいに並んだかな?元気に育ってね。





作業を見守るトナカイたち・・・

でもこの静かな姿は、昼間だけの

世を忍ぶ仮の姿なんだ!




ひみつなんだけど、

夜のトナカイたちの姿を教えてあげるね!





ねっ♪

トナカイたちは、喜んで輝いているでしょ?

職員園芸ボランティアサークル「もぐら」さんが

毎年、イルミネーションしてくれるんだって!



作業が終わって、

お花たちも一息つけたかな?






今年一年も、もうすぐ終わります。

強風にも負けずに、庭のお手入れしてくれてありがと♪

風邪に気を付けて、元気に来年お目にかかりましょう。

たくさんの、ありがとうを込めて・・・。

ボランティアさんや、おしゃべりを聴いてくれたみんなが

しあわせな新年を迎えられますように♪



今年のおしゃべりは、これにておしまい♪

来年も、楽しみにしていてね♪






2011年12月13日火曜日

クリスマス・コンサート


マーブルサンタ

こんにちは。

私たち大阪市立大学医学部オーケストラ部は、

将来の医師・看護師を目指す学生により

構成されている団体で、定期的に病院で

コンサートを開催させていただいております。



今年も12/6(火)病院5階講堂にて、

多くの方々のご協力のもと、

クリスマスコンサートを開催することができました。

開演を待つ講堂


椅子もクリスマス飾り付けて待ってます

只今、準備中
今回のクリスマスコンサートは

例年にも増して

多くの方々が足を運んでくださり、

嬉しく思うと同時に身の引き締まる

思いでもありました。



エレベーターホールでは可愛いトナカイさんとサンタさんがお出迎え



会場までの廊下では電飾のトナカイさんがお出迎え


入口では学生がお出迎え


ようこそ、お越しくださいまして、ありがとうございます。



演奏曲目 ~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪



●ドラマ『ゲゲゲの女房』の主題歌『ありがとう』

●映画『のだめカンタービレ』より『ベートーベン交響曲第7番』

●クリスマスメドレー

●ふるさと

●川の流れのように

~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪



お客様が開演40分も前からお越し下さったので

急きょピアノとフルートが、クリスマスメロディーを

静かに演奏し会場は、コンサートムードに・・・。





130人を超す来場者に見守られ、穏やかにコンサートが始まります。









演奏に合わせて歌ってくださったり、

リズムに乗って体をゆらしながら

聴いてくださっている患者さんの

姿を見ると本当に嬉しくて、

楽しい時間を共有することができました。




私たちは、

日頃は大学で授業を受け勉強し、

放課後や休日の時間を利用して練習しています。

大学に入って初めて音楽を

始めた部員も多くいます。

音楽初心者の私たちが、

患者さんに喜んでいただける

コンサートを作ることができるかどうか

とても不安でしたが、

コンサート終了後、患者さんから

「ありがとう、よかったです」

「これからも頑張ってね」

などとお声をかけていただけて、

本当に本当に嬉しく思いました。

これからももっと頑張ろうと、

私たちもたくさんの元気をいただきました。

当日、アンケートにご協力くださった皆様、

本当にありがとうございました。

今後に生かしていきたいと思います。


ありがとうございました。

お気をつけてお帰り下さい。

学生がお見送りします。

トナカイさんもサンタさんもお見送りします。



最後になりましたが、私たちの演奏を

聴きにきてくださった皆様、病院スタッフの方々、

このコンサートに関わってくださった

全ての方々に感謝申し上げます。

本当にありがとうございました。

また、このような院内コンサートを

開催させていただく予定ですので、

よろしくお願いいたします。


大阪市立大学医学部オーケストラ部

辻田祐岐





『スノードームを作ろう!』






病棟に貼ったポスター

こどもたちへの招待状

やる気満々のミーティング



今回は、前回の課題も踏まえて、

集まってきてくれたお友だちに、

雪だるまの名札をプレゼントしました。

おなかに名前を書きます



西遊子のメンバーも、

「今回は名札を用意したので、

子どもを名前で呼ぶことができたので

距離をいっそう縮められた」

と、前回の経験が生かされた一コマでした。


こどもたちに説明しています





このことによって、

「子どもの緊張をほぐすことができた。」

と、メンバーの実感も生まれました。



さて、いよいよ製作スタート!!









各病棟の看護師さんから頂いたマスコット

子どもたちは、

机に並べられたマスコットを前に、

真剣に選びます。
どれにしようかな?

どれもいいなぁ~?




準備した私たちも、

子どもたちが、楽しそうに選ぶ姿に

心の中で「ヨッシャ!」とのガッツポーズ

☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆でした。

がんばってます!




メンバーがそれぞれ、

子どもたち一人ひとりの作業を

フォローしながら進めたのですが・・・

ここで問題発生!!










飾りをこぼしてしまったのです。

小さな小さな飾りのため、

その対処に

追われてしまいました・・・



そして、コーディネーターのみなさま、

保育士さんの助けを借り、

困難を乗り越えて、作品が完成!


上手に水が入ったかな?


瓶に空気が入ってないか確認中

できたーー!!


仕上がった作品をライトアップし、

しばし鑑賞しました。


美しいスノードーム


しかし、活動が一通り終わり、

ホッとしたのもつかの間、

またもや次の問題が発生!!



水が漏れ出したのです。

試作品からはそのようなことが

起きなかったため、予想外の展開でしたが、

アドバイスを受けて、ビニールテープで

補強したりと、なんとか対処しました。



しかし、全体的な流れはスムーズで、

メンバーの振り返りからも、

「活動がとてもスムーズに進み 、

スノードームをいくつかつくれたこと」が

あげられ、子どもたちが、

お部屋から出られないお友だちや、

兄弟の分まで、作ることができたり、

検査の時間と重なって、

参加を諦めそうになっている子どもにも、

活動の合間に作って

もらうことができました。



「マスコットがたくさんあったので、

子どもたちが マスコットを

2つ乗せるなど、積極的に活動に参加出来ていたのでは」と、

活動終了後、メンバーからも声があがっていました。

マスコットが2個背中合わせに入っています





色々ありましたが、

「スノードーム作り」を通して、

子どもたちの笑顔に触れることが出来たのは何よりです。



子どもたちの笑顔が引き出せる活動を目指し、

次回もみんなが楽しめる活動が出来ればいいな、

と思っています!   



西遊子:もりー