2011年12月26日月曜日

きょうだい倶楽部


今年もあとわずか。

振り返ってみると、私にとって2011年は、

1つの夢がかなった年でもありました。

長年、病気の子どもたちの「きょうだい」を  

支援したいと思っていた私にとって、

きょうだい倶楽部のスペースに

「きょうだいノート」を置かせてもらえたことは、

とてもうれしいことでした。
 
 


「きょうだいノート」は、親が面会している間、

病室に入れないきょうだいが待っているとき、

その日にあったことや、絵など自由に書き込めるノートです。






最初は、ノートに書いてくれるかな?

わたしの意図をわかってくれるかな?

と、ドキドキしていました。

でも、その心配は、わたしの思い過ごしで

きょうだいは、

思い思いにノートに書きこんでくれて、

毎週、ノートを見るのが楽しみです。









 入院中の妹に向けてメッセージを書いてくれたきょうだい。

ページいっぱいに絵を描いてくれた幼いきょうだい。

私に向けて「いくつなの?」と聞いてくれたきょうだい…

そんなやりとりも交換ノートの醍醐味だな―、

なんて思いながら楽しませてもらっています。
 
 





でも何よりも、お姉ちゃんや弟が病気になって、

「不安でいっぱいです」とか、「病気が治るのかな」と

気持ちがノートに記されていると、

彼らなりに心を痛めていることが伝わってきます。
 
 


 
そんな時、どのように返事をすれば、

その気持ちが和らぐのだろう、軽くなるのだろう、

と考えながら、メッセージを書く自分がいます。

もちろん、それはとても難しいことで、

ひょっとすると、

言いたいことの半分も伝わっていないかもしれません。

でも、それはそれでいいんじゃないかな、と思っています。
 

直接は会えないけれど、ノートを通して

「自分たちのことを気にかけている人たちはいるんだ!」と

いうことを、少しでも感じとってくれれば、十分だと思うのです。






もしいつかふっと孤独を感じたり、つらくなった時、

それはきょうだいの支えになると信じています。

その1つとして、細々とですが、

「きょうだいノート」も続けていけたら、と思います。



きょうだい倶楽部 前田直子

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